審美歯科とは

審美歯科とは、虫歯や歯周病などの歯の病気を治療して
本来の機能を回復できるようにすることを最大の目的にするのではなく、
歯の美しさに焦点を当てて顎口腔における形態美、色彩美、機能美を目指す
歯科医療のことです。

 

言い換えれば、歯の病気を治療して本来の機能を回復させるよりも、
歯並びや歯肉など口腔内全体の美しさを求める歯科医療と言えます。

 

一般的に虫歯の治療を行う際は、
健康保険の適用される材料と治療方法で歯の機能的な回復を目指すことから、
治療した部分の金属が見えたり時間の経過にともなって変色したりといった、
いわゆる見た目の美しさはほとんど考慮されません。

 

一方、審美歯科の治療においては保険治療以外にも自費治療を行うことができますから、
見た目にも美しく耐久性に優れた材料を使用して治療することができるのです。

 

近頃は診療科目としての審美歯科を行っている歯科医院は多数ありますし、
審美歯科が歯科医療の標榜科として認められていないことから
専門外来として審美歯科外来が存在しています。
(北海道大学病院・愛知学院大学歯学部附属病院
岡山大学病院・九州大学病院・鹿児島大学病院など)

 

審美歯科医を名乗るうえで特別な資格は必要無いことから、
歯科医なら誰でも審美歯科医と名乗ることができます。
(日本歯科審美学会では、認定医制度を導入している)

 

そのため、審美歯科を標榜しているからといって
そこの医師が必ずしも審美治療ができるとは限りません。

 

従って審美的な治療を希望する患者は、
一般的な歯科治療を受ける際よりさらに慎重に歯科医院を選ぶことが必要になります。
 

審美歯科の治療費と保険

「審美歯科の治療費は一般の歯科よりも高い」と言われていますが、
これには少し誤りがあります。

 

審美歯科で健康保険が適用される範囲での素材と治療法で治療した場合は、
審美歯科の治療費と一般の歯科の治療費は原則的に同額になるのです。

 

治療を行う場合には「保険診療」と「自由診療」の2種類あります。

 

保険診療は健康保険が適用される治療で、患者は総費用の3割を負担します。

 

自由診療は健康保険が適用されない治療で、
患者は医院側が自由に設定した金額にもとづいて請求される
総費用を負担することが必要です。

 

一般の歯科は基本的には
保険が適用される素材や治療法によって保険診療が行われますが、
患者が希望すれば保険が適用されない素材や治療法での治療を受けることが可能です。

 

審美歯科の場合は、治療は原則的には自由診療で行われますが
患者が希望すれば保険診療で治療を行う医院は少なくありません。

 

なお審美歯科の治療には一般の歯科と同じ治療を行っても
「審美や美容目的である」と見なされて、健康保険が適用されない治療があることから、
審美歯科の治療費は一般の歯科よりも高いと言われるようになったものと思われます。

 

医療関係で治療に要した費用である治療費は、
年間10万円以上の場合は確定申告をすれば戻ってくる可能性があります。

 

これは「医療費控除」と呼ばれている制度で、
審美治療にかかった費用はその対象ですから、
審美治療を受ける人はレシートや領収書の保管を忘れないでください。

 

なお、費用には検査・診断料、処置・調整料・公共交通機関交通費などが含まれます。